地球ごめん

地球環境について思ったことと、趣味のバイオリンについて書きます。という目的で開設したがなんか考え事の雑記が主。

バイオリン 8方向理論

今意識して練習していることに、「8方向理論(自分でつくった)」というのがある。左手首、右手指と手首の話。

まあひとことで言うと、手首やら指弓やらを色んな状態に傾けた状態で運指なりボウイングなりをすることで、様々な状況に対応しよう、という試みだ。

 

左手だと、まずはニュートラルの状態。つまり一番自分が自然だ、と思っている姿勢(この自然さの獲得が、また難儀だ)。その状態から、手首をハイポジション側に倒す、あるいは傾ける。手前。便宜上、上という。その状態で1234の指の運指をする。まあ、運指ができるギリギリの状態まで倒す。
今度は逆。低いポジション側。奥。下。このとき、小指の付け根は人差し指よりも高い位置にある。
今度は、音が高い弦の方向に手首を傾け、同様に1234と動かせるかを確認。右。んで逆。左。
あとはそれを組み合わせた方向も同様にやる。上右、下左、という具合。合計8方向。

これはどういうことか、というと、演奏中に生じる様々な姿勢にあらかじめ対応しておこう、という考えだ。手首だけでとっさにポジションチェンジをしたりとか、指だけで左手の移弦をしたりとか。天才なら色んな状況下における手の形になんなく対応するのだろうが、凡人はそれができぬ。変に力が入るし、そもそも手首を動かす、という発想に至らず腕をこねくりまわすかもしれぬ。

これを、全ポジションでやる。重弦とかだとまた別の問題になるのだが、これをやると左手の自由度が明らかに向上すると思う。
今、だまされたと思って8ポジションまでこういう練習をしているが、自分は自由を実感している。まあ、反復練習するような奴じゃなくて、一回でも体験しておく、というような練習ですね・・・。

 

右手も同様で、ニュートラルの状態から、今度は指だけを動かして(指弓の要領で)「上下右左・・・・・」と、8方向に倒す、というか傾けるというか、そんな状態で、元から先までボウイングする。右手においては、指と手首は異なるので分ける。んで右手の場合は、これに「力む」と「力を緩める」の二種類の力の状態を再現する。指で、弓をなるべく上側に動かして力んだ状態で、力を緩めた状態で、ボウイングをする。

これも左手と同様で、ボウイングにおける色んな状況下での姿勢、状態に対応しておこう、という考え。右手の場合は特に発音やら、俊敏性やらの理由(パッと動かすときにどうしても力んだりする)で力の入っている、入っていない、の状態が重要だと思うのでそれを再現する。
右手についてはまだしっかり練習しておらず(そもそも腕の問題もあるし、弦と弓の位置、指板寄り駒寄りとかもあるので・・・)、確固たる実感を得てはいないのだが、一度こういうことをやっとくとよいいことがありそうな予感はある。

 

手首、指の倒す8方向による練習、自分は8方向理論と勝手に命名して練習に取り入れている。自由度の獲得のため・・・
こんな練習している時点で「音楽は方法論より心だろ」とか思われそうだ・・・凡人は面倒なことをするのです。