地球ごめん

地球環境について思ったことと、趣味のバイオリンについて書きます。という目的で開設したがなんか考え事の雑記が主。

バイオリン 左手 移動量について

バイオリンのこと。左手のポジションについて、移動量という考えについて書く。主観。
「ポジション」、という場所で考えるのではなく、どれくらい音が変わるかの移動量(距離ともいえる)で考えよう、ってこと。そんだけ。

こんな感じ。
0.5 短二度 ド→ド# すぐ隣、目下の手元、いわば食卓の箸
1   長二度 ド→レ  ちょっと離れた隣、目先の手元、食卓のごはん、おかず
1.5 短三度 ド→ミ♭ 隣のちょい隣、手を少し伸ばしたところ、食卓のコップ
2   長三度 ド→ミ  隣の隣、手をグッと伸ばしたところ、食卓の、離れたところにあるコショウ

なんか変なことを書いているのは、距離感の認識の仕方。日常における距離感、日常動作と関連付けて覚える、という試み。
他にも「枕元に置いてあるケータイ」とか、「机の端に置いてあるティッシュ」とか。日常的なもの。
自分は半音ずらすときは「お隣さん」感覚でフッと移動し、長三度(ド→ミ♮)の移動は「結構遠いところ」という認識で割と気合を入れて移動する。自分の言葉で距離感覚を意識する。

とりあえず短二度~長三度の4段階を習得する(したい)。この4つ、というのがミソで、まずこれ以上移動量の認識が多いと結局混乱してしまう、あとは隣、とかいった距離感覚の定義がしにくい。あとは長三度まで網羅すると、音階の分散和音がやりやすくなる、ということだ。

移動量についてもう少し、考えを述べていく。

 

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ポジションが変わる、というのは、ある距離の移動、というよりも「異なる場所に移動する」という考え方なんじゃなかろうか。1→3、4とか2→4、1って感じ。まあ自分がそうだったので。主観。

別の言い方をすると「目印がある場所に行く」「自分が感覚的(霊感といってもよい)に覚えている場所に行く」という感覚なのだ。霊感は、長年の経験によるので精神論、気合とかの話になるのでそれは置いといて、自分が今何ポジションにいるか、というのを把握するための目印つまり指標というのはとても大事だと思う。ってことで前に1~4ポジションの指標うんたら、というのを考えたことがある。

実際の演奏の中での指標、目印。ゆったりとしたフレーズの中で余裕をもってポジション移動するときや、休符の後でポジションが変わるときに頼りにする。

しかし、指標を頼るのは、「探る」という作業がある。流れのあるフレーズを弾くときや、俊敏性が求められるときは、この探る作業によって音楽がぶつ切りになってしまう。
具体的な例を出すと、1→3ポジションに移行するときに、手のぷにぷにを楽器ボディに当てて確認する、など、指標を頼る作業は億劫なのだ。主観だけど。そういうときは、これくらいの量移動する!と意識して、ぱっと移動してしまうほうが確認作業の手間がなく楽。

やや脱線するが、あるポジションから、別のポジションへ、場所の移動、という考え方、認識は、「跳躍」ってイメージがある。跳ぶには踏ん張りがいるし、着地の衝撃もある。流れがぶつ切れるのだが、それゆえに、フレーズに情熱的な躍動感が得られるとも思う。個人的に、ハイフェッツの演奏から、ポジションチェンジの跳躍による情熱を感じる。

もうちょっとしつこく説明を書く。場所の移動、ってのは言ってみれば〇〇県から△△県に行く、という感じ。結果としては〇〇km移動した、という量があるだろうが、移動量としての実感はない。移動量、ってのは〇〇km移動しよう、という意識。結果として〇〇県から△△県に移動した、ということなったとすれば結果は同じだけれども心構えが違うのだ。

 

移動量といっても1から15ポジションくらいまであるのでそのすべての移動量を把握する、ってのはちょっと、いや相当に骨が折れる。なので、とりあえず4つの移動量を習得する。0.5、 1、 1.5、 2 の4つ。それ以上の移動量の場合は指標を頼る。指標を頼りに〇〇ポジションまで行ってそっからちょいと移動して、という感じ。
本当はもっと細かい段階まで移動量を把握できるに越したことはないが、少しずつ把握していく。


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あと、移動量での把握じゃないと、正確さに欠ける場合もある。指標がないところ。主観。2ポジションなんか中途半端な位置にあるから、手を離した状態でいきなり2ポジションをとる、ということがかなり難しい。ちょっとずれる。昔からやっていたら経験による霊感でなんとかしているのだろうけど。こういうときは、2ポジションは1ポジションのお隣さんだ、なんて意識が頭にあると、まずはいつもの1ポジションの構えから、すっと2ポジションに行ける。こっちのほうが安定する。楽。
また、ハイポジションからいきなり2ポジションに移動する、というときも、4ポジション(A線でいうミ)から、2ポジション(A線でいうド)には、長3度移動すればいい、という感覚があれば、ハイポジのどっか高いところ→4ポジション→2ポジション、という流れで音を取ることができる。長三度の移動量の把握はちょっと億劫だけど曖昧な霊感頼りよりかは安定する。楽。

2ポジションに限らずハイポジションから低いポジションに移動するときは、移動量の考え方が便利だ。親指を、4ポジションの親指からちょい隣、隣、隣よりもう少し離れたところ、という感じで持っていくことで低いポジションに移動している。
もっとも、日頃そうしている、という訳ではなくなんだかんだ霊感だよりな面もあるが、安定しない、と思ったらそうやって把握している。


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普通のオクターブの音階では音が変わること=ポジションチェンジ、となるので、
ポジションチェンジ→ポジションチェンジ→ポジ・・・
と考えるよりも
隣→隣→ちょい隣→隣→・・・
という感覚の方が、楽なのでは、と考える。いや、楽でしょう。主観。

隣→隣→・・・だとだんだんずれてくるので、どっかで指標を頼りにしてバランスをとる。

ドレミファ、だったら、移動量で言うと1→1→0.5って感じ。


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以上。移動量について述べてみた。


自分は先生ではないので、結局こういうのは主観にすぎんが、バイオリンの技術の知見を文章化し、自分以外が閲覧可能な場に公開するのは意義があると思う。
気が向いたらポジションチェンジの移動の仕方について書く。