地球ごめん

地球環境について思ったことと、趣味のバイオリンについて書きます。という目的で開設したがなんか考え事の雑記が主。

文章をどうまとめるか

●起
命、という主題、テーマについて文章を書き、まとまった形に仕上げて世に放とうとして、80%くらいでどうまとめようか悩みました。
まあいい機会だと思い、文章をまとめると同時にまとめかたについての考察も試みました。

文章作成の動機として「虫を殺した」ということについて思うことがあり、命について、というぼんやりとした主題が発生しました。

んで、まあ色々と思うわけです。思うだけだと自分のなかだけで完結してしまうのと、それもやがて忘れてしまうだろう、ということで、その二次的、三次的な「思ったこと」を、とりあえず文章にしていきます。そこで問題が発生するのですが、その文章の羅列だけだと、客観的にはおろか、主観的に見ても面白くないし理解できないのです。コマが無造作に羅列された漫画のよう。順序、全体構成がないと楽しめない。


●承
とりあえず何か結論づけて締めよう、と思います。その結論は、思考を止めた、あきらめた瞬間を取り上げればいいのでは、と考えました。「虫を殺した」ことについて、色々思考した挙句、面倒になって気分の問題、ってことで一旦片づける。命、という主題について深く考えるとドツボにはまるので、ある程度で考えるのをやめる。そのやめた瞬間の思考を結論とします。

 

そんなことを考えていると、これは「起承転結」なのか、と思いました。

主題が思い浮かぶのが起、その後「それはつまり・・・」、「ところで・・・」と二次、三次的に考えるのが承と転、この例だと思考をやめて、なんかしら結論づけて結。
こう考えてみると、思いついて、思考して、思考をやめた時点で起承転結がすべて出てきているなあ、と感じます。数分あるいは1分ほどで80%、創作が完成しています。

しかし、いざ文章を書いていると残り20%を埋めるのに難を感じます。承、転からいかに結に持っていくかということ、思考しているときに複数の承、転が存在するのでそれらををいかにつなぐかということです。
頭の中で思い浮かんだことをそのまま表現したら、承、転が飛び飛びで、突然結に導かれる。

・・・

残りの20%については、起承転結のそれぞれの要素に少しずつ肉付けをしていくと、だんだん完成度が高まっていく感覚が得られました。ジグソーパズルの感覚です。

肉付けをしていくと、複数の承転がどう並んだらよいか、ということ、結にどう繋がるか、ということに考えが、意識が向かっていきます。
そんなこんなしていると、やがてそれらがくっつきます。いや、えいやっ!とくっつけるのです。

・・・

あ、全部がくっついたな、という感覚が得られて見直すとどうもデコボコしているな、と感じるので、削ったり埋めたりします。それはそれで労力がかかりますが、まとめる作業に比べると手がつけやすいです。
そうやって、文章をこしらえ、適度に目処をつけて、完成。

そうやって完成したものが面白いもんかどうか、は全く別の話でしょうが。


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●結
この文章(X)は、「ある主題(Y)をもとにどうやって文章(Y)をまとめていくか」、という主題(X)をもとに、文章(Y)を書きながら並行して作っていったので起承転結とはまた別の感覚です。起から始まり、行くところまでいって、一息ついたところを結にした、という感じ。起承結って感じか。

起承転結の各要素はしばし思いつくものの、それらをどうやって文章をまとめるか、について悩んだので、ならばその解決の過程も文章にしてやろう、と試みたのです。
その試みは所詮いち手段でしかなく、文章の書き方はいろんな捉え方、心の在りようがあるのでしょう。時折それに注目することで文章を書く面白さが広がると思う。

 

いまこのように書いていることが結、なのですが、起、承と進めて結を設ける、という心持で文章を書くと、結をどうやってまとめるのかが難しいです。課題。


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主題、とか次元、起承転結の承、などあまり理解せずに使っているな、と思ったのでメモ。三省堂新明解国語辞典より引用。

主題
①作品・論文・議論・研究などの中心となる思想内容。テーマ。
②その音楽の中心となる旋律。

次元
③物事を考えたり話したりする立場や態度の、高低の水準。レベル。


①上の人から(前のものを)受ける。
②他の言うことを受け入れる。
③〔漢詩で〕起句を受ける句。第二句。